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【2020年3月号】緊急事態に備える

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≪目次≫ 
       
 01:[  ご挨拶 ] 今月の社長メッセージ
 02:[  コラム ] 非常時での働き方
 03:[二ュース] 令和2年度新入社員 入社のご案内
 04:[二ュース] 組織変更及び人事異動のお知らせ

【 ご挨拶】
緊急事態に備える   取締役社長 三木康弘

 徳島はようやく桜が開花し始め、巷には新生活をスタートすべく引っ越しの荷下ろしをする姿が目に留まり、例年と変わらぬ風景が散見されています。当社でも一足早い入社式を去る27日に執り行いました。

(令和2年度新入社員 入社のご案内)
 → https://www.awapaper.co.jp/news/info/419.php

 季節は相変わらぬものの、様々な行事は非常事態下での対応となり、街行く人はまばらでマスク姿と、首都圏の外出自粛モード程ではありませんが、地方も臨戦態勢の始まりを強く感じています。
 中国武漢市に始まり横浜のクルーズ船で注目度が高まった新型コロナウイルスは、一気に世界中へ拡がり、ついに100年振りにWHOからパンデミックが宣言されました。夢にまで見ていた東京五輪・パラリンピック2020は開催の1年程度延期が決まり、肺炎に罹る患者数は、日毎に激増し続けています。

 日本政府は、新型コロナウイルス対策としての基本的対処方針を決めましたが、今まだ改正特別措置法に基づく「緊急事態宣言」を行う状況ではないとの判断を示しています。感染拡大によるロックダウン(都市封鎖)は、国民生活や経済に深刻な影響を及ぼすため慎重を期しているものと思われますが、一歩遅れると感染のオーバーシュート(爆発的患者急増)に対処する医療提供体制の崩壊が心配されます。

 緊急時には、都道府県知事権限で21日程度の「外出自粛」要請等の指示が出されるそうですが、更に延長されることも想定し備えを十二分にして置かなければなりません。
 現在すでにイベントや交通・宿泊・飲食業等に甚大な影響が出ており、また、これらサービス産業以外にも需要蒸発が見られて来ました。当社に於いては、自動車関連市場が各国の工場で生産停止措置が取られたり、車の走行や稼働の低下による需要減が起きたりと、受注の先行き予想がつかない状況に直面しています。
 世の中には、上り坂下り坂そしてま坂があると言われますが、まさかこんなことが起こるとは予想せず、現実視せず、起きて欲しくないと無防備なまま巻き込まれています。

 二宮尊徳翁は、「貧富の元は、遠くを謀ると、近くを謀るとにある。遠きを謀る者は、百年の為に松・杉の苗を植。まして春植へて秋実するものをや。故に富有其の身を離れず。近きを計るものは、春植へて秋実するものをも、猶遠しとして植へず。只眼前の利に迷て、蒔かずして取り、植へずして刈る事のみ願ふ。故に困窮其の身をはなれず。夫れ、蒔かずして取り、植へずして刈れば、眼前利なるが如しといへども、一度刈る時は二度と刈ることあたはざる也。蒔いては取り、植へては刈る者は、年々歳々止むことなく、其の楽しみ又尽きることなき也」と説かれました。

 今為すことは、窮しても乱れず、先ずは秋の実りの為に種を蒔き苗を植える事を懸命にする事と思います。また、十分な水と肥料も必要です。
 当社は緊急事態に備え、今後必要と思われる十分なキャッシュを手当てすると共に、営業体制を再編し強化をはかりました。また人財育成や新事業開発のための投資を躊躇なく行って参ります。

(組織変更及び人事異動のお知らせ)
 → https://www.awapaper.co.jp/news/info/418.php

 阿波製紙は、お取引様とのベストパートナーを目指し、新しい体制のもと新しい時代の開拓者となるべく努力して参ります。新年度もご指導ご鞭撻を宜しくお願い申し上げます。

【コ ラ ム】
非常時での働き方    執行役員 総務部長 大西 忠

 連日のように新型コロナウイルスの感染拡大のニュースがトップニュース
となり、増加する感染者の数が報道されるたびに不安が大きくなっています。2月末には、政府から多数の人が集まるような全国的なスポーツ、文化イベント等については大規模な感染リスクがあるという喚起があり、3月から本格的に始まる予定だった就活関連のイベントも次々と中止、延期となり、3月、4月開催のセミナー関連も雪崩を打ったように中止の案内が届くようになりました。政府の自粛喚起の効果もあり、収束へ向かうのかと思っていた矢先、東京都で新たな感染者の増加が続き、都知事より「爆発的な増加、いわゆる"オーバーシュート"が発生しかねない」として、不要不急の外出自粛要請が出され、今、改めて緊張感が高まっています。

 このようないつ収束するのかが分からない状況の中で、働き方という観点でいくと新型コロナウイルスの感染拡大でテレワークや在宅勤務制度への関心が高まっています。当社も、感染が拡大している中で、社内で感染者が発生する事態も考えられ、そのような事態になれば、現在実施している公共機関を利用する勤務者に対する時差出勤の奨励に加え、テレワークや在宅勤務制度の活用を考えています。

 テレワークとは、「テレ(離れた場所)」に「ワーク(働く)」を足した言葉で、電話やインターネットを活用して、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方そのものを指しています。
 テレワークは、東京オリンピック開催時の混雑解消の解決策として政府が普及促進を図ってきましたが、なかなか定着しなかったという経緯があります。今回の新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、非常時の対応ということで企業の採用が続出しています。

 先日、お客様と商談する中でも、お客様から「毎日交替出勤で半分しか出社しておらず、今日は在宅勤務となっているため、このまま会社に戻るのではなく自宅に帰ります」というお話を聞くことがあり導入が進んでいることを実感しました。
 先日、BS日テレでワーク・ライフバランス社の小室淑恵代表取締役社長から、突然のテレワークで生産性の低下が起きている企業と、準備してうまくいっている企業に二極化しているとの話がありました。テレワークを進めるには、情報通信技術(ICT)を活用したパソコンなどの通信回線、自宅WiFiのセキュリティ管理、労働時間が見えない等の労務管理や情報共有が希薄化するというコミュニケーションの問題などもあります。一方でワーク・ライフバランスの実現や一定の場所に縛られずにどこでも仕事が可能になるなど作業効率性の改善というメリットがあります。今回は、ウイルスの脅威というマイナス面からでてきた働き方の一つですが、これらの検討は今後の働き方を考える上でプラスと捉え、考えていきます。

 日々刻々と状況が変化するなかで、当社も危機管理の観点から、外国への出張禁止、国内出張の自粛、発熱など体調不良の症状があるお客さまには、入館をお断りする等の対応策を取っています。
 新型コロナウイルス感染拡大に関する対応をきっかけに非常災害時の事業継続という危機管理の観点から、働き方などのさまざまなシチュエーションを想定し危機管理体制の一層の向上に努めていきたいと思います。

【今月のトピックス】

■ トピックス 1  
 令和2年度新入社員 入社のご案内
当社は、3月27日に令和2年度の新入社員7名を新たなメンバーとして迎え入れました。
  → https://www.awapaper.co.jp/news/info/419.php

■ トピックス 2  
 組織変更及び人事異動のお知らせ
当社は、2020年4月1日付で組織変更及び人事異動を行いますので、お知らせいたします。
  → https://www.awapaper.co.jp/news/info/418.php