≪目次≫
01:[ ご挨拶 ] 今月の社長メッセージ
02:[ コラム ] グループの中核工場として
03:[二ュース] 第106期定時株主総会開催
04:[二ュース] 役員人事のお知らせ
【ご挨拶】
道はある 取締役社長 三木康弘
梅雨の候 いかがお過ごしでしょうか。コロナ禍の収束には、まだまだ時間が掛かりそうです。しかしながら各国政府の金融政策や補助金を梃子に、
自動車業界や電気通信業界では革新による再成長の兆しが芽吹いてきたように感じます。新常態(ニューノーマル)と言われる新たな社会経済活動も模索から復興への道筋を見定めつつある様に思いますが、進化のプロセスに明らかな修正が加えられたのではないでしょうか。世界経済全般の回復予測は
未だ困難な状況が続いていますが、「天は自ら助くるものを助く」という様に、考えに考え抜いた努力の先には必ずや光明が差してくると確信します。
長い夜もやがて朝の光が差します。夜道をひたすら進んで行けば違う景色の世界を発見するかもしれません。希望は心の太陽であり、心を定め歩むなら必ず道はひらけ、きっと深い喜びもそこから生まれるでしょう。先般旧松下電器産業4代目社長谷井昭雄氏よりかつてのご苦労や松下幸之助翁から貰った薫陶のお話をお伺いする機会を得、心を強く致しました。現状を振り返り、課題を整理し、常に肯定的に先を考え抜くことで希望を作っていきたいと思います。その様な絶好の機会が株主総会であると思います。当社は去る6月25日に第106期定時株主総会を開催いたしました。
(第106期定時株主総会開催)
→ https://www.awapaper.co.jp/news/info/421.php
(役員人事のお知らせ)
→ https://www.awapaper.co.jp/news/info/422.php
希望即ち目標は、社員を一致団結させる心の絆をつくります。社会や株主様からのご期待にお応えする事にも繋がります。当社に於きましては、年度計画及び中期計画の発表は現在控えさせて頂いていますが、変革の時代の中で、当社が生き抜くべき道を再設定していこうと考えています。
当社製品の機能は、濾過、分離、選別、透過、拡散、伝搬、遮蔽、遮断、耐久、吸着、保守等々があり、軽くて環境に優しい素材を生かした商品作りに役立ちます。対象は気体、液体、粒子、電子、温度、圧力、動力等々です。組み合わせると無限の道があります。勿論ものづくりですので、お役立ちと共に安心安全が欠かせません。圧倒的な品質や環境負荷を抑えた良い商品作りへ
積極的に投資すると共に、地域の発展と世の中に貢献していくため、新たに選任された役員及び全社員一同務めを果たしてまいります。今後ともご支援ご指導宜しくお願い申し上げます。
【コラム】
グループの中核工場として Thai United Awa Paper Co.,Ltd. Factory Director 笘井 孝文
Thai United Awa Paper (通称TUA)は、阿波製紙グループ初の海外事業所として、1996年1月の商業生産開始以来、来年で四半世紀を迎えます。
当初、抄紙機、樹脂含浸加工機、仕上げ機、各1台ずつ、従業員80名足らずでスタートした当事業所も、現在では抄紙機3台、樹脂含浸加工機2台、貼合せ加工機1台、仕上げ機5台を備え、従業員数も230名を抱える大きな事業所へと成長しました。常駐する日本人スタッフも6名となっています。
生産品は濾紙(主に自動車用)とバッテリー用セパレーター原紙で、こちらは操業当初から変わっておりません。製品の供給先はほぼ半数がタイ国内で、残りの半数がアセアン地域やインド、日本、中国、北米への輸出となっています。
2014年の第三工場の立上げに併せて、排水のリサイクル施設とバイオマスボイラーを導入し、翌2015年には事業所内の全照明をLED化させるなど、環境への負荷とエネルギーコストの低減を図ってまいりました。
中でも排水のリサイクル施設は、全使用水量の15%ほどを用水として再利用出来ており、日本と比較して高額な現地工業用水の経費節減に寄与しています。
2018年3月には2号抄紙機の改造工事が完了しました。改造の内容は、ワイヤーパートの追加と設備・建屋の近代化がメインで、今回の改造により、付加価値の高い2層品が生産できるようになりました。
2019年には貼合せ加工機を導入しております。今後この設備を有効に活用し、ろ材を複合化した製品を開発し、市場に提供していきたいと考えております。そして今年度より、第一工場棟の近代化を開始しております。創業から25年が経ち、さすがに老朽化してきました第一工場の建屋と設備の近代化を進め、これから先の20年、安心して安定した品質の製品を供給し続けられるようにしていきます。
また、2019年度は大きく組織の変更も実施しました。中間管理職を増強し、新たにR&D部門を設立しました。現時点ではR&D部門は、原料や製品の分析、阿波製紙研究開発部のレシピによる試作の対応を行っておりますが、将来的にはタイ独自で既存製品の改良や製品の開発ができるように、人材の育成を進めていきたいと考えています。
タイ人の気質は温厚で真面目ではありますが、少々のことは気にしないという、いわゆるマイペンライ気質というものがあります。
これらのタイ人の国民性を考慮して、この10年ほどは、ISOとQCC活動を軸にして工場の運営を行ってまいりました。
・ISOの傘の元で、各種マニュアルや手順書、ルールを整備し、それを遵守させること。
・積極的なQCC活動を行い、自ら改善する力を身に付けさせること。
当初は色々と苦労しましたが、最近ではこれらがしっかりと板につき、ある意味でTUAの社風となり、基本的なやるべきことが当たり前にできるようになってきました。
今後も、この2つの柱を基本に置き、従業員が自ら正しく決めて、決めたことを守り、それを継続できる事業所にしていきたいと考えています。
TUAはこれからも歩みを止めることなく、理想の事業所の実現を目指し、人と物の充実を図り、阿波製紙グループの中核工場として、その役割を担っていきたいと思います。
今後ともご支援・ご鞭撻のほど、どうかよろしくお願いいたします。
【今月のトピックス】
■ トピックス 1
第106期定時株主総会開催
当社は、2020年6月25日午前10時からJRホテルクレメント徳島にて第106期定時株主総会を開催いたしました。
→ https://www.awapaper.co.jp/news/info/421.php
■ トピックス 2
役員人事のお知らせ
2020年6月25日開催の「第106期定時株主総会」およびその後の「取締役会」の承認を受け、それぞれ就任いたしました。
→ https://www.awapaper.co.jp/news/info/422.php