≪目次≫
01:[ ご挨拶 ] 今月の社長メッセージ
02:[二ュース] 「プラントショーOSAKA 2022」に出展
03:[二ュース] 「第10回阿波製紙グループ みんなのKAIZEN発表会」開催
04:[二ュース] 令和4年度稲荷神社祭ならびに創立106周年記念式典開催
05:[ コラム ] 三国志
【ご挨拶】
リーダーの在り方 代表取締役社長 三木 康弘
暖かい晩秋が続いております。
コロナの感染第八波が起こりつつあるようですが、年末に向けて交通機関も宿泊施設も政府の支援もあり、好調なようです。是非適切な行動で経済や様々な活動の制限を最小として欲しいと願います。
一方お隣中国ではゼロコロナ政策が続いていますが、報道を見ていると抗議デモや反政府的運動が各地で起こり、広がりの警戒のため軍の出動やSNS上での情報削除に追われているようです。当社の現地駐在員の話を聞いても、詳しい説明も無く突然の住宅地封鎖が頻繁に起こり、出社にも大きな影響を及ぼし不安な生活を強いられていると連絡があります。権威主義国家の統制が功を奏したと誇っていた筈が、此処へ来て隠れていた様々な問題噴出となり、経済にも大きなダメージを与えそうです。
またロシアのウクライナ侵攻も、様々な国内問題を引き起こしているようです。プロパガンダで抑え込んでいましたが、時間と共に事実に基づいた状況を目にした市民は看過出来なくなっているのでは無いでしょうか。その影響は世界的な食糧危機をもたらすなど、深刻な事態を巻き起こしています。
リーダーの在り方という視点で反面教師的に観てみると、あらためて公正さや誠実さといった原則、そして正直さに勝るものはないと実感します。
日本政府に目を戻しますが、内閣支持率が37%に下がりました。高騰するエネルギー費への支援等には感謝しているのですが、旧統一教会問題への不信感や相次ぐ閣僚の辞任などが影響しているようです。自由で溢れるほどの報道情報が日々入って来ますが、常に自分の考えを自問し判断基準を確立しておかなければ、流されてしまう危うさを感じます。
「由らしむべし知らしむべからず」(論語/泰伯より)と言うことわざがあります。「人民を為政者の施政に従わせることはできるが、その道理を理解させることはむずかしい」と言う意なのですが、転じて「為政者は人民を施政に従わせればよいのであり、その道理を人民にわからせる必要はない」という解釈をしている向きもあるようです。企業経営でも、社内に対して方針や存在意義または交渉時の立ち位置などを正しく理解してもらう事はむずかしいものです。悩ましい事ですが、あきらめず時間と工夫を凝らしていく事が大切なのだと言い聞かせています。
いま岸田政権の看板的政策は「新しい資本主義」と銘打ち、経済再生を模索していますが、まさによく解らないとの意見をよく耳にします。いろいろな政策が次々打ち出されても、目指す姿がわかりにくいようです。コストプッシュ型のインフレに加え人不足に伴う人件費アップは避けられない状況となって来ましたが、政府日銀は賃金が上がり消費が増えることで需要が供給を上回る本来のインフレを期待しているようです。賃金上昇は、イノベーションや価格転嫁で吸収して欲しいとの考えで、その為に人材の流動化やリスキリング(学び直し)そしてパートナーシップの重要性を説明されます。加えて所得倍増プランなるものも打ち出されています。方策も大事ですが、避けられない人口減少社会の中で、明るい未来の新しい日本の姿かたちこそ示して貰いたいと願います。
外部環境は自力で変革は難しいものですが、影響を及ぼせることは沢山あります。地道に改善活動の輪を広げると共に、気付いたらすぐやる、今のチャンスを捉えるチャレンジによって未来を創って行きたいと思います。パートナーシップ構築にむけて、ご理解とご協力を切にお願い申し上げます。
(「第10回阿波製紙グループ みんなのKAIZEN発表会」開催)
⇒ https://www.awapaper.co.jp/news/info/10_kaizen.php
【今月の二ュース】
■ 二ュース 1
「プラントショーOSAKA 2022」に出展
当社は、2022年12月7日~12月9日の3日間、インテックス大阪において開催されます『プラントショーOSAKA 2022』に出展いたします。
MBR(膜分離活性汚泥法)用浸漬膜ユニット『M-fine 改良モデル Generation2』を展示いたしますので、是非、ご来場ください。
→ https://www.awapaper.co.jp/news/products/osaka_2022.php
■ 二ュース 2
「第10回阿波製紙グループ みんなのKAIZEN発表会」開催
当社は、11月22日、「第10回阿波製紙グループ みんなのKAIZEN発表会」を開催いたしました。
→ https://www.awapaper.co.jp/news/info/10_kaizen.php
■ 二ュース 3
令和4年度稲荷神社祭ならびに創立106周年記念式典開催
当社は、11月10日、恒例行事である稲荷神社祭ならびに創立106周年記念式典を本社・徳島工場にて開催いたしました。
→ https://www.awapaper.co.jp/news/info/106.php
【コラム】
三国志 研究開発部 研究開発二課リーダー 近藤 徹
皆さんは『三国志』を読まれたことはあるでしょうか?
小説を読まれたことのある方はそう多くはないと思うのですが、ゲームや「レッドクリフ」など映画でストーリーの一部や登場人物の名前をご存じの方は多いと思います。『三国志』は、西暦200年あたりの中国の、主として男性が活躍するシーンの多い物語で、あまり興味がないという方も多いと思います。今回は、あくまで私が読んだ、必ずしも史実ではない『三国志』について、私の所感含め書きたいと思います。知っている方には当たり前の事でしょうし、読んだことがない方・興味がない方には少し酷かもしれませんが、少々お付き合い下さい。特に、読んだことがない方には、読むきっかけとなれば幸いです。多数の作家さんが書かれていますが、どの作品も非常に面白いです。是非ご一読ください。
私は、中学入学後すぐに家の近くの本屋さんで吉川英治さんの『三国志』に出会い、大変面白く読ませてもらいました。当時あまりよく知らなかった
中国が舞台であったことも、興味をそそる一因であったかもしれません。
『三国志』は、後漢の後に魏呉蜀三国に分かれる前後の史実を含んだ物語です。魏は曹操、呉は孫権、蜀は劉備がそれぞれ立国し、結果三国並立に至るのですが、話の流れ、登場人物の人間性の多様さ、人間模様など、色々書くと紙巾が足りないので省略しますが、面白さには事欠きません。
大体の方が、好きな『三国志』の武将は?と尋ねられれば三国鼎立までに
登場した武将を指すと思うのですが、私は、意外にも「姜維」が一番好きです。
登場初期は魏の将で、知勇兼備で諸葛亮を悩まし、かつ母親思いの好青年で
あったこともあります。が、どちらか言うと、諸葛亮の策により蜀に降った後、諸葛亮亡き後も、諸葛亮に色々な面で及ばないのを理解しながらも、暗君劉禅の下で、魏に何とか一矢報うべく非常に頑張る姿が実に涙をそそります。一番有名な吉川英治さんの『三国志』には、諸葛亮亡き後の話は後日譚として少々しか書かれていませんので、柴田錬三郎さんの『英雄生きるべきか死すべきか』をお勧めします。かなり泣けますよ。
ところで、現代でも企業活動で戦略とか戦術とか話に上がることがありますが、『三国志』と同じ感じで捉えることもできます。単純化し過ぎかもしれませんが、マーケティングが前哨戦で、商品と特許を武器としてコンペジターと争うのが本戦ですね。
当社は、現在車載リチウムイオンバッテリー向け断熱材として『M-thermo』を展開中です。私の所属する研究開発二課は、『M-thermo』断熱材の開発を担っています。アイテムとしては、天然鉱物を主原料とした「I-30F」「I-80F」、バーミキュライトを高配合し高密化した「I-10HPI」「I-30HPI」、熱伝導層を断熱材の間に挟み込んだ「I-ZEBRA」、シリカを主体として厚さを大きくした「I-100LD」(開発品)などを採り揃え、1月25日~27日に東京ビックサイトで開催されます「第15回オートモーティブワールド」、2月1日~3日に東京ビックサイトで開催されます「コンバーティングテクノロジー総合展2023」にも出展する予定です。コンペジターも多く苦戦すること多々ではありますが、良いモノづくり・売れるモノづくりをするため日々奮闘中で、特許や材料・製法も含め、色々な方面から戦術を駆使し戦っています。
「姜維」の如く、強大な相手にも怯むことなく立ち向かい、勝利を手にすべく邁進しておりますので、今後ともご支援の程宜しくお願い致します。
「第15回オートモーティブワールド」
(2023年1月25日~27日:東京ビックサイト)
⇒ https://www.nepconjapan.jp/tokyo/ja-jp/
「コンバーティングテクノロジー総合展2023」
(2023年2月1日~3日:東京ビックサイト)
⇒ https://www.convertechexpo.com/index.html
(サーマルマネジメント材料:M-thermo)
⇒ https://www.awapaper.co.jp/products/m-thermo/