≪目次≫
01:[ ご 挨 拶] 今月の社長メッセージ
02:[ コ ラ ム] 透明性+DX
【ご挨拶】
繋ぎ直さねば 代表取締役社長 三木 康弘
歴史に残る2022年が終わろうとしています。今年も1年大変お世話になりました。心よりお礼申し上げますと共に、様々な災害やコロナ禍の影響を受けられた方々に心よりお見舞い申し上げます。
振り返りますと平和の祭典北京冬季五輪で幕を開けた年でありますが、歴史に逆行するようなロシアによるウクライナへの軍事侵攻や、日本の元総理安倍晋三氏が凶弾に倒れられるなど信じ難い蛮行が起こり、社会の亀裂や分断が拡がって来ました。また経済面では、世界的なインフレが進み、特に米国では大幅な利上げが行われて為替は急激な円安が進みました。
一方インフレ抑制策に上乗せする様に中国のゼロコロナ政策が破綻し、世界景気悪化にどこまで深刻な影響を及ぼすか一層不透明な世の中となった様に思います。そんな状況下にありながら日本経済は緩やかな景気回復期待が出ているようです。日本だけが金融緩和策を維持し、経済再生を最優先にしているお陰でありますが、人不足は深刻化し賃金アップは緊急課題となりました。またパートナーシップに基づく値上げも社会が許容すべき重要課題となって来ました。日本政府日銀の思惑通りのシナリオが進んでいるのですが、大きな痛みも伴います。
社会は変化のスピードを加速し、DXがあらゆる所で導入され、便利さを買う陰に失うものも出てきます。利害や面子、防衛本能に捉われるのが人間でありますが、戦いの先には新たな強い結束を取り戻すべく、世の中を繋ぎ直さなければ、明るい未来はやってこないと思います。
快適さや便利さの追求は、伝統的な人と人の絆がった上でこそ成り立つものと確認しています。「義を見てせざるは勇なきなり」来年に向けての決意を固めていきたいと思います。
どうぞ良いお年をお迎えください。
【コラム】
透明性+DX 水環境事業部長 忠津 公俊
先日、稲盛和夫さんのお別れの会が開催されているのをテレビで見ました。
直接お会いする機会はなかったのですが、私が20代の頃に「稲盛和夫の実学」という本に出会いました。その時は経営のいろはも何もわからないながら、読んでみると非常に感銘を受け、その時以来この本が自分自身の考えの基本になっているように思います。
例えば「一対一対応の原則」。
ここで、原則に徹するということを強く述べられています。普段当たり前で誰もが頭ではわかっていることですが、実際の業務をしている人からすると、面倒なので後でやればいいだろうと考えてしまいがちです。この一対一対応を徹底することで自由度がなくなり、ルールに縛られますが、それが徹底されることによって、その数字は事実のみを表すことになります。
次に「ガラス張り経営の原則」。
ここでは自社の状況やトップが何をしているのかがよく見えるようにガラス張りにすべきであると説いています。会社全体としてもそうですが、水環境事業部としては、少なくとも事業部全員の行動予定や活動内容、目標に対する進捗度などを共有して、全員で現状を把握、ベクトルを合わせています。
最近ではDXを活用することで、この「透明性」を簡単に高めることが出来るようになりました。日頃の業務を一対一対応の原則に基づき、記録していくことによって、誰がどのような活動をしているのかを誰でも知ることが出来ます。また、わざわざ会議のためにデータを作らなくても、素早く判断し、アクションを取ることが出来ます。まさに「データドリブン」です。
DXの大きなメリットの一つがスピードアップと言われていますが、それを実現するためにも、情報の透明性アップは必要です。将来を予測しにくいVUCA時代だからこそ、原理原則を徹底することが重要になってくると思います。情報を的確に判断して迅速に対応していくために、DXを活用して「透明性」を更に高めて、水環境事業部の目標達成に向けて事業を加速させていきます。