ニュース

【2022年4月号】未来をひらくこころ

メールマガジン

≪目次≫ 
       
 01:[  ご挨拶 ] 今月の社長メッセージ
 02:[二ュース] 「阿波製紙健康宣言」を策定
 03:[二ュース] 令和4年度還暦式開催
 04:[二ュース] 一般社団法人徳島経済同友会代表幹事に内定
 05:[  コラム ] 『CAFE規制』への対応

【ご 挨 拶】
 未来をひらくこころ        代表取締役社長 三木 康弘

 新緑の色が目にまぶしい季節となりました。新たな命の息吹を感じる4月は
年度始めでもあります。新たなメンバーを迎えながら、新たな目標が掲げられ、ベクトルを合わせるというチームビルディングの大切なタイミングです。対外的にはこれから迎える総会に向け資料を整え発表していく訳ですが、先行きが不透明で将来の予測が困難なVUCAの時代に於いては、心を悩ましがちとなります。先日開かれたG20(先進国に新興国を加えた20カ国・地域の会議)では対ロシア対応で各国の分断が鮮明になり、世界経済の危機感も高まる一方です。一体自分には何が出来るのでしょうか。このような時にこそ、小さくともできる一歩を考えてみたいと思います。

 松下幸之助翁は、「道」と題して「自分には自分に与えられた道がある。天与の尊い道がある」という文章を遺されています。厳しくとも、遠くとも休まず歩めば、必ず道がひらけ、深い喜びも生まれてくると説かれています。道とは流行りの言葉で言えば「パーパス」と訳され、パーパス経営という真の存在価値や目的を大切にして経済合理性のみの追求から脱した経営や生き方が求められて来ています。パーパスが明確であれば、迷うことなく真っすぐに突き進むことが出来ます。しかしながら、全社員の心に浸透し共感を得られなければ力は発揮されませんし、ステークホルダーからの支持も頂けません。

 当社は今、会社のみならず部門ごとのパーパスとミッションの再設定と、今年の目標の浸透に大きな力を注いでいます。コロナ禍や戦争の惨状を見て感じる今こそ、世界の中で小さくとも明確な存在価値を発揮し、平和と持続可能な社会に役立つ活動をしていきたいと思います。

 当社のパーパスは、独自の製品・技術・サービスで人類・社会のお困りごとを解決する事と地域社会の健全な発展に貢献する事であります。その為に新たな機能材の開発をし、お客様と共に商品のイノベーションを図り、社会へ実装していく事をミッションとしています。全社員が明るい未来をひらくこころを共有し、適正利益を確保して、社会と共に幸せを感じられるよう努力をして参ります。

 皆様に於かれましては、これまで以上に当社を活用して頂けますようお願い申し上げます。

【今月のトピックス】

■ トピックス 1  
 「阿波製紙健康宣言」を策定
当社は、社員の心身ともに健康で、いきいきと働ける環境づくりを推進していくことが、企業価値の向上につながると考え、企業全体で健康経営の方針を共有し取り組みを推進していくため「健康宣言」を策定いたしました。
  → https://www.awapaper.co.jp/news/info/469.php

■ トピックス 2  
 令和4年度還暦式開催
当社は、4月26日に令和4年度還暦式を開催し、本年度に還暦を迎える方々のお祝いをいたしました。
  → https://www.awapaper.co.jp/news/info/470.php

■ トピックス 3  
 一般社団法人徳島経済同友会代表幹事に内定
当社取締役社長三木康弘は、4月26日に開催されました一般社団法人徳島経済同友会の理事会にて同会代表幹事に内定しました。
  → https://www.awapaper.co.jp/news/info/471.php
 ―――――――――――――――――――――――――――――――――

【コラム】
  『CAFE規制』への対応     研究開発部 マネージャー 香川 城治

 当社の自動車関連資材売上は売上高の約50%を占めていますので、今日は当研究開発部の燃費改善への取り組みについて述べてみます。

 現在、全世界的なカーボンニュートラルへの取り組みとともに、自動車と環境問題は切っても切れない関係となっています。
 既に米国やEU諸国ではCAFE規制(※1)を採用、二酸化炭素排出量の削減に一定の成果を上げたと言われています。
 日本もこれに追随するかたちで、経済産業省と国土交通省が乗用車の2030年燃費基準を策定しました。その目標値は25.4km/リットルであり、2016年度実績値19.2km/リットル(WLTCモード※2)と比べて32.4%改善するという高い基準となっており、新たに電気自動車やプラグインハイブリッド自動車も規制対象としています。

 研究開発部では、これまでも自動車の燃費性能に直結するエンジン用フィルターの性能向上に取り組んでまいりましたが、今後はFSC認証製品の拡充により、更なる品質の向上、長寿命化を目指してまいります。
 また、電気自動車のリチウムイオン電池用断熱材や熱拡散材の分野においては、サーマルマネジメント材料(M-thermo)による安全性、電費の向上、カーボン繊維やセルロースナノファイバーを用いた高機能成形材による軽量化の開発を進めております。

 さらに将来を見据え、紙にこだわらない不織布やフィルムの材料異種材の活用や、多種多様な加工方法の開発にも取り組んでおります。
 我々の開発した製品が皆様の目標達成の一助になれば幸いです。
 皆様のご要望等をお待ちしております。

※1 CAFE規制(Corporate Average Fuel Efficiency )
『企業別平均燃費基準方式』という。車種別ではなく、メーカー別で平均燃費(二酸化炭素排出量)を算出し、年間販売台数などを加味して基準を超えたメーカーには罰金を科すという規制。目標年度において、製造事業者等が出荷した燃費基準対象車両の燃費値を出荷台数で加重調和平均した値(CAFE基準値)を下回らない場合に基準を達成したと判定します。

※2 WLTCモード
3種類の走行パターン(市街地モード・郊外モード・高速道路モード)により、通常走行に近い状態で燃費計測されており、カタログ燃費と実燃費が近くなっています。