≪目次≫
01:[ ご 挨 拶] 今月の社長メッセージ
02:[ コ ラ ム] 常識を超える ~鍛錬千日之行 勝負一瞬之行 に学ぶ~
【ご挨拶】
ものの見方と行動の転換 代表取締役社長 三木 康弘
徳島では阿波踊りが終わると夏が終わった気分となりますが、全国各地でも秋の気配を感じるこの頃ではないでしょうか。
世界経済を話し合う27日に閉幕した「ジャクソンホール会議」では、米欧主要中銀参加者が利上げを続ける決意を示す場となり、景気後退を避けながらインフレを抑え込めるか、つまり今後世界の消費者の行動が焦点となりました。日本においては、金融政策に変更は無いものの、新型コロナウイルス禍は第7波が拡大し、地元でも祭りの人出や帰省の人流の影響もあってか突出した感染の広がりを見せ、消費に悪影響が出始めました。そんな中で医療関係者の負担軽減の観点から、政府や自治体の対応策も変化してきました。
罹患された方には心よりお見舞い申し上げますと共に、当社に於きましては、社会の動きを止めることが無いようあらためて細心の注意を払い、グローバルな事業継続に一層の注力を払ってまいります。
コロナ禍で行動変容と言った言葉がよく聞かれる様になりましたが、一時的な我慢と習慣化したものに分かれます。人との交流を制限するようなコトは我慢の部類に入る様ですし、オンライン会議やテレワーク等は、場所に捉われず便利さから日常的に使われる様になってきました。では自分自身の内面、ものの見方や行動は何がどう変わったのでしょうか。
個人の自主的な働き方が進む中で、自律性がどこまで変容して来たか、望ましい責任者の姿を考えてみたいと思います。真の成功者には、「人格を育てる事、必要な知識やスキルを身につける事、変わろうとする意欲」の3要素が要ると言われ、今あらためて以下7つの問いを掲げたいと思います。
(1)謙虚・正直・誠意・公正・勇気などに照らした行動で、課題解決に向かってるか
(2)会社や組織のパーパス・ミッションを、自分ごと化出来ているか
(3)問題を外部環境や他人などの責任にしていないか
(4)問題を認識しているのに行動を躊躇していないか
(5)優先順位を明確化して共有出来ているか
(6)全体最適を考えるためのコミュニケーションが取れているか
(7)協力して欲しい相手を理解し、理解されているか
DX活用で浮いた時間を1on1の面談に費やして、社内一人ひとりのものの見方を転換し行動変容を起こしていきたいと考えています。
そしてお客さまとも、変化する時代の中で何を大切にして、どこを目指し、いかに社会的価値との両立を図るかといった課題を共有して参りたいと思います。ご指導とご理解をお願い申し上げます。
【コラム】
常識を超える ~鍛錬千日之行 勝負一瞬之行 に学ぶ~
徳島営業部長 神原 洋志
夏の風物詩である高校野球も仙台育英高校の優勝で幕を閉じ、今年も感動と活力を与えてくれました。阿波製紙のある徳島県の高校野球といえば池田高校を思い出す方も多いのではないでしょうか。攻めダルマの異名を持つ蔦監督の豪快な采配と快音が快音を呼ぶやまびこ打線と称された破壊力は人々を魅了し、高校野球の常識を変えたとまで言われました。
山あいの小さな公立高校でありながら甲子園制覇に執念を燃やす蔦監督は、芯を外しても力があれば飛ばせるという金属バットの特性に目をつけ、先進的な筋力トレーニングを導入、又水分補給はご法度と言われている時代に日本でいち早くスポーツドリンクを飲用し又練習中に補食を摂取するなど探求に余念がなく、現代野球の常識の先駆けでありました。
その蔦監督の言葉に『鍛錬千日之行 勝負一瞬之行』が残されております。勝負に勝つために千日(高校野球の活動時間を意味する)の鍛錬を怠るなという意味です。一見豪快に見える蔦野球ですが、その裏では緻密な戦略と基本プレーの重視、それに加えて探求で得たものを日々鍛錬することで強みとし、あのやまびこ打線が出来上がったのです。何よりも、野球を通じて人間形成を行い、野球の楽しさを未来に伝えるというパーパスが描かれ、山あいの子供たちを甲子園で勝たせるという強いビジョンがあったからこそ、3度の優勝、2度の準優勝という栄光を勝ち取ることができたのだと思います。
長引くコロナ禍やロシア・ウクライナ紛争など予測困難な時代の中、我々を取り巻く環境も変化が激しく、今までの常識が通用しなくなっているように強く感じます。我が徳島営業部では、その常識を超えるために今何が必要なのか話し合い、三つのポリシーを考えてみました。
一つ目は、パーパスとビジョンを明確にすることです。
今再設定している最中ですが、KAMIの可能性を追求し、その力と素晴らしさを世に発信するというパーパス。そしてお客様と共に持続可能な未来づくりに貢献するというビジョン。このことをメンバー全員が認識し、ベクトルを合わせることが重要と考えております。
二つ目は、基本プレーを確実に行うこと。当営業部が言う基本プレーとは、お客様との歴史や採用に至った経緯を理解すること、そしてお客様と自社をよく知ることと位置づけております。言い換えればコア技術の再確認とお客様視点で自社分析を行い、お客様が望まれているものや課題を明らかに
することです。
三つ目は探求心と失敗を恐れずチャレンジ精神を持ち課題に挑戦すること。そして得たものを鍛錬、つまり繰り返し検証することで確固たるものにすることであります。
以上を当営業部のポリシーとし、周知そして実践することで常識を超える何かにつながると考えております。
蔦監督の言葉『鍛錬千日之行 勝負一瞬之行』は、成功を勝ち取るため繰り返しチャレンジすることと私は捉えております。繰り返しチャレンジし続けるためにも、メンバー全員が共感できるパーパスとビジョンを設定し、それを強く持ち続けることが重要であると考えます。そして社会やお客様が求める喜びを探求し、長年培ってきた技術や知識に新たな発想を加え、当社伝統である「チャレンジ精神」を持ってあらゆる課題に挑戦してまいります。その結果、常識を超えた新たな価値を作り出すことができたなら、どのような未来がまっているのか想像し、パーパスとビジョンへの意識を高めていきたいと思います。
最後になりますが、当営業部で販売しているポリエステル繊維100%シートPURELYを紹介いたします。現在主な販売先として水処理用分離膜支持体市場があります。海水の淡水化や超純水を作る為に必要な膜基材となっております。これからも分離性や透水性及び膜生産性の向上に寄与する支持体の開発を推進し、省エネなど環境負荷低減に貢献してまいります。
PURELYの特長としては、均一性、平滑性に加え、軽量で高強度、耐水性や耐熱性にも優れており、適度な通気性も備えています。またラミネートや塗工など2次加工も可能であります。建材やインテリア、電子部品関連などあらゆる分野への可能性を追求し、お客様と新たな価値を共創したいと思います。当社がお役に立ちそうな場面があれば気軽にお声かけいただければ幸いです。
(ポリエステルシート(PURELY))
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