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明るい未来社会

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≪目次≫ 

 01:[ ご挨拶] 今月の社長メッセージ
 02:[二ュース] 「2024 NEW環境展」に出展
 03:[二ュース] 令和6年度科学技術分野 文部科学大臣表彰 「創意工夫功労者賞」を受賞
 04:[二ュース] 令和6年度還暦式開催
 05:[ コ ラ ム]  "紙"で次代を支える

【ご挨拶】
 明るい未来社会      代表取締役社長 三木 康弘

今年は桜前線のスタートが遅れたお陰で、当地では暖かい4月にゆっくりと桜見物が出来ました。
仲間が集って楽しめる素晴らしいお花見文化は、来日される外国人にも大変人気のようです。

丁度今頃は北海道で桜が見ごろとなっていますが、誰もが参加でき喜べる平和の象徴のように感じられます。
残念ながらそのような余裕もなく、戦火の中で必死の逃避を迫られている人々も一方ではおられ、そのようなニュースに接するたびに心が痛みます。
また地球温暖化や海洋汚染など地球規模の心配事も絶えません。
しかし、人類は世界的なパンデミックを乗り越えたように多くの伝染病を克服する医学を発展させ、自然災害や飢饉への備えが進み、世界の平均寿命は延び、インターネットを活用した便利さと快適さと娯楽の廉価化を劇的に進化させています。
是非人間の英知を、世界各地から集めて明るい未来社会を築いてもらいたいと願います。

「いのち輝く未来社会のデザイン」をかかげる大阪関西万博の開催まで、あと丁度一年となりました。
「人類は自らが生み出した科学技術を用いて未来を切り開く責務があることを自覚し行動することが求められる」と理念が掲げられています。
また「自然界に存在するさまざまないのちの共通性と相違性を認識し、他者への共感を育み、また多様な文化や考えを尊重しあうことによって、ともにこの世界を生きていく。
そうすることによって、私たち人類は、地球規模でのさまざまな課題に対して新たな価値観を生み出し、持続可能な未来を構築することができるにちがいない。」と謳われています。

サブテーマは、Saving Lives (いのちを救う)Empowering Lives (いのちに力を与える)Connecting Lives (いのちをつなぐ)だそうです。生命系全体の中にある私たちのいのちの在り方を確認し、宇宙・海洋・大地に宿るあらゆるいのちのつながりを感じ共に守り育て、「分断」ではなく「わたし」の中の「あなた」を認めて多様ないのちが護られ、いのちをつむぐとあります。
きっとその英知は世界平和にも繋がっていくものと信じます。
開催が大変楽しみであり、このような理念のもと自社の事業活動も広げていきたいと思います。
そこには多くのビジネスチャンスが宿っているでしょう。
世界が安定して、共助しながら成長していく明るい未来社会をイメージして新年度を歩んで参りたいと思います。
ご指導ご協力よろしくお願い致します。

【今月の二ュース】

■ 二ュース 1  
  「2024 NEW環境展」に出展
当社は、2024年5月22日~5月24日の3日間、東京ビックサイトにおいて開催される「2024 NEW環境展」に出展いたします。
 → https://www.awapaper.co.jp/news/products/2024_new.php

■ 二ュース 2  
令和6年度科学技術分野 文部科学大臣表彰 「創意工夫功労者賞」を受賞
当社社員2名が、令和6年度科学技術分野の文部科学大臣表彰「創意工夫功労者賞」を受賞し、4月16日に徳島県庁にて開催された 賞状伝達式にて表彰されました。
 → https://www.awapaper.co.jp/news/info/content_4.php 

■ 二ュース 3  
 令和6年度還暦式開催
当社は、4月22日に令和6年度還暦式を開催し、本年度に還暦を迎える6名の方々のお祝いをいたしました。
 → https://www.awapaper.co.jp/news/info/6_1.php

【コラム】
 "紙"で次代を支える 徳島営業部長 神原 洋志 

時間がたつのは早いもので、新年度がスタートしてすでに1ヶ月が経過しました。
少し遡りますが、3月下旬に開催されたセンバツ高校野球大会には、徳島県から阿南光高校が出場し、ベスト8進出という輝かしい成績を残してくれました。
阿南光高校は校名の通り徳島県阿南市にあり、当社主力製品である「分離膜支持体」は、阿南の地で生産しております。
この阿南を日本中に轟かせてくれたことに感謝すると共に、夏はさらに上を目指し、若者たちの力で地域活性化を支えていただきたいものです。

さて、世界中を震撼させた新型コロナウイルス感染症も過去のものになりつつありますが、この間にビジネススタイルは大きく様変わりしました。
その中でテレワークやDXの推進、文書や資料の電子化により、ペーパーレス化は加速しております。
ペーパーレス化の始まりは意外にも古く、1970年代にはこの考えが広まっていたようですが、日本製紙連合会の資料によると、日本における紙の需要は新聞及び印刷・情報用紙を中心に2005年頃まで増え続け、以降減少に転じております。
私が社会人になった1990年代、駅の売店にタケノコ状に重ねられていた新聞は現在見る影もなく、一方海外では我々の想像以上にキャッシュレス化が進み、支払いはスマートフォンで完結、レシートや領収書は電子化されております。
このように情報は電子媒体で入手することが主流となり、日常生活ではキャッシュレス化が進み紙幣までもがペーパーレス化になる時代も遠くないと思います。

当営業部でも業務効率向上、コスト削減の一環としてペーパーレス化を推進しておりますが、心のどこかでこの言葉に抵抗があるのは、長年製紙メーカーに勤めているが故に形成された性質なのでしょうか。

ペーパーレス化は、電子媒体の普及と、高速通信、クラウドサービス、データセンターが進化した成果であると言われておりますが、それにより高性能な半導体需要が高まっています。
半導体の製造工程には超純水が必要であり、当社のお客様である膜メーカーは超純水を製造する逆浸透膜を提供し、当社はその膜を支える"紙"「分離膜支持体」を販売させていただいております。
つまりペーパーレス化の推進に"紙"が裏方として活躍しているという不思議な関係であります。
話は少しそれますが、逆浸透膜法は蒸発法と比較し低エネルギーで造水できることからCO2排出量の削減効果があり、環境に配慮した水環境づくりにも当社の"紙"が役立っております。
このように効率化やコスト低減を目的にしたペーパーレス化は推進するべきでしょうが、社会課題解決に必要な"紙"は創り続けなければならないと考えております。

昔から「紙は文化のバロメーター」と言われるように、文化の発展には必ず"紙"が関わっています。
当社の歴史も例外ではなく、多種多様な原材料の特長を活かした抄紙技術と加工技術で、濾過、吸着、耐水、耐熱、絶縁など様々な機能を付加し、お客様の商品性能を最大限に引き出せるお手伝いをさせていただいております。これからも豊かな地球環境づくりを目指したテクノロジーは進化するでしょうが、その中で我々営業部門は"紙"の出番を探求し、機能紙メーカーとして
"紙"で次代を支えていく存在でありたいと思います。

最後になりますが、1年後に迫った大阪・関西万博は、残り5年となるSDGs達成に向けた取り組みを加速させる狙いがあるそうです。
その大阪・関西万博開催より一足早い今年の12月には、分離膜支持体の生産を拡大させる新小松島工場が完成いたします。
SDGsでも掲げている「安全な水を世界中に」を加速させるためにも、実にタイムリーなスタートであります。新小松島工場の稼働により、高品質な分離膜支持体を世界中に安定供給していく体制が整い、今まで以上にお客様のご要望にお応えし続けることが可能になります。
これからもお客様の生の声をお聞きし、ご指導いただきながら、分離性、透水性、膜生産性向上に貢献する分離膜支持体の改良開発に取り組み、万博の言葉を借りるならば「未来社会を共創」させていただきたいと思います。
ご要望やお困り事がございましたら遠慮なく当営業部までお問合せいただけたら幸いです。


【引用】 日本製紙連合会 紙・板紙需要推移