≪目次≫
01:[ ご挨拶] 今月の社長メッセージ
02:[二ュース]「徳島ビジネスチャレンジメッセ2024」に出展
03:[ コラム] 電動化社会の未来への貢献
【ご 挨 拶】
気品の泉源 智徳の模範 代表取締役社長 三木 康弘
すっかり秋らしく気候が変わり、そして政治の季節となってきました。
第50回衆議院選挙が27日行われ、15年ぶりに与党が過半数割れとなりました。
今後の政権運営をどのように図っていくのかにより、安定度と信頼度が問われることとなります。
追い詰められた今こそ、石破茂総理総裁には身を正して本領を発揮され、政治不信を一掃されることを期待します。
総理の出身大学慶應義塾の理念には、「気品の泉源 知徳の模範」が謳われています。この塾は単に一時期身を置くだけの通過点の学校ではなく、
その目的は日本にとって気品の泉源、智恵や徳義の模範となることであると
見定め、そのためには家庭や社会、あるいは国がどうあるべきかを具体的に
明らかにしていきたいとあります。さらに議論するだけでなく、我々が
身をもってその理想を実践することによって、全社会の先導者、
すなわちリーダーを目指していくものであると、福沢諭吉の考えが
示されています。
日本の社会構造変化や世界のパワーバランス変化の渦中、停滞することなく
様々な課題解決に立ち向かう先導者とならんことを念願します。
経済人の現実的な関心事として為替動向があります。国力を占うものでも
あります。当初円高方向に向かうとして事業計画を立てていましたが、
金利や物価上昇率、貿易収支、そして政治経済の安定度などを勘案する中、
円安方向に行く可能性が高くなってきたように思います。
ウクライナ戦争の行方や中東情勢に大きな影響を与えると言われる
米国大統領選挙は11月5日(火)に予定されており、その政策もやはり目が
離せません。
そんな中で事業環境を俯瞰すると、地球温暖化は止まらず、パリ協定で
世界平均気温の上昇を産業革命前と比べて1.5℃に抑えることを目標としましたが、
既に大きな影響が出始めて極端な豪雨やハリケーン、熱波が頻繁に
襲って来ます。2030年までに世界全体の温室効果ガス排出量を10年比で45%削減し、
2050年前後には実質ゼロにすると謳っていますが、達成するには社会全体や
エネルギーシステムの変革が必要です。
東日本において原発の再開が漸く始まりましたが、道はまだ遠いようです。
一時的に勢いが後退したEV化へのシフトも、後戻りする事はないと思います。
自然環境以外においても日本の少子化に伴う人不足は加速し、年収の壁問題の
解決や外国人労働者の正規採用は避けては通れない課題となっています。
当社に於きましては、社員のエンゲージメントを高めて人的資本の強化に
努めていく事が最優先課題となっています。
気品ある会社を目指して、社員の活躍と学びの場を提供すると共に、
社会規範を浸透させ全社員の知恵を結集して環境保全に取り組み、
我が社のミッションを果たして参りたいと思います。その上で事業環境の
変化に迅速に対応して参りたいと考えます。変わらぬご指導を宜しくお願い致します。
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■ 今月の二ュース ■
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■ 二ュース 1
「徳島ビジネスチャレンジメッセ2024」に出展
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2024年10月22日(火)
当社は、2024年11月7日(木)~11月9日(土)にアスティとくしまにて
開催されます「徳島ビジネスチャレンジメッセ2024」に出展いたします。
→ https://www.awapaper.co.jp/news/products/2024_2.php
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■ コ ラ ム ■
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電動化社会の未来への貢献
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事業創造部 参事 日野 剛
日本の古来からある武道の一つに「合気道」があります。
オリンピック種目にもなっている柔道や、他の武道と比べてみても、
あまりポピュラーではない「合気道」を6年ほど続けています。
きっかけは、海外で生活していた時の運動不足もありますが、
動画で演武を見た時の所作の美しさでした。
同じような美しい所作を自分のものとするため、日々励んでいるところです。
合気道は相手と強弱を競いません。強い力でねじ伏せるものではなく、
体捌きと呼吸力から生まれる技で、相手の力を利用する武道です。
お互いに切磋琢磨し合って稽古を積み重ね、心身の錬成を図るのを
目的としています。稽古を積み重ねていく中でお互いを尊重し、
和合の心を学ぶことができます。
合気道において、相手との間合いを理解し、相手の動きに合わせ、
適切な動きを取らなければ、うまく技をかけることはできません。
この和合の考え方は、私が携わっている技術営業やマーケティングの
仕事にも通じるものがあります。
現在、私は新たな事業として、車載向けリチウムイオンバッテリー(LiB)に
使用される断熱材の技術マーケティングを担当しています。
自動車業界は近年、大きな変革期を迎えており、電気自動車(BEV)の
急成長がその象徴的な存在でした。環境への配慮と規制の強化により、
BEVは世界中で急速に普及し、その需要は一気に拡大しました。
しかし、直近ではこの成長に鈍化の兆しが見られるようになっています。
バッテリー技術やインフラの整備、コスト面での課題が影響し、
完全なBEVへの移行にはまだ時間がかかると考える企業が増えてきました。
このような背景の中で、ハイブリッド車(HV)、特にプラグイン
ハイブリッド車(PHV)への転換が再評価されています。特に、
内燃機関と電動化の両方を活かしたハイブリッド車は、
現実的かつ効率的な移行手段として再び注目を集めています。
いずれにしても、航続距離が重要な電動車両はバッテリーの
熱管理がますます重要になることを意味しており、私たちの
断熱材が果たす役割もますます大きくなっています。
当社が開発している断熱材は、他社製品と比較しても
際立った特徴を持っています。まず、その「薄さ」が大きな強みです。
バッテリーパック内に設置される断熱材は、スペースの制約が厳しく、
できるだけ薄くすることが求められます。私たちの断熱材は、
1ミリメートル以下という非常に薄い形状でありながら、
優れた断熱性能を発揮します。次に、「軽量性」です。
電動車両は、航続距離を確保するために、大容量のバッテリーを
搭載する必要がありますが、重量はできる限り軽量化する必要があります。
私たちの断熱材は、薄く軽量であり、電動車両の軽量化に貢献できます。
さらに、私たちの製品は「供給能力」においても強みを
発揮しています。
自動車業界は大量生産が前提となるため、安定した供給が不可欠です。
当社は、高い生産能力を有しており、急激な需要の変化にも迅速に
対応できる体制を整えています。
このように、当社の断熱材は、薄さ、軽量性、供給能力という三つの
柱を持っており、これが市場における大きな強みとなっています。
将来的には、電気自動車やハイブリッド車のさらなる普及に伴い、
より高度な熱管理技術が求められるでしょう。バッテリーの
性能向上と安全性確保は、これからのモビリティ社会において
ますます重要な課題となっていきます。私たちはこの変化に柔軟に対応し、
合気道で学んだ「和合の心」という精神を持って、市場やお客様の
動きに合わせ、常に最適な技術を提供していきます。
これからも技術とマーケティングの両面から、お客様に最大の価値を
提供できるよう努力を重ね、企業としての成長と持続可能な未来の
実現に貢献してまいります。
お客様の声に耳を傾け、柔軟かつ迅速に対応する姿勢を貫きながら、
今後も市場の変化に適応し続けることをお約束いたします。
今後とも弊社に対して御指導・御鞭撻の程、何卒宜しくお願い申し上げます。