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不確実性の世を進む

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  AWA PAPER NEWS

                                                               

    機能紙・不織布の共同開発メーカー 阿波製紙株式会社        

   vol.243 2025/ 3 / 26         

                                      

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 ≪目次≫ 

      

 01[ ご 挨 拶] 今月の社長メッセージ

 02[ コ ラ ム] 新事業開発

 03[二 ュ ー ス] 「健康経営優良法人2025」に認定

 

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 ■  ご 挨 拶 ■

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 不確実性の世を進む

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                                   代表取締役社長 三木 康弘

 

 

 当地では梅の花が僅かに残る間に桜が咲き始めました。

寒い冬が思い出せない程一気に初夏を感じる春を迎え、新年度の

支度も大詰めとなってきました。新年度はどんな年になるのでしょうか。

 

 世界経済は、地政学的なリスクやインフレなど不確実性が高まっています。

また日本社会は、女性や高齢者の労働参加により補ってきた人手不足問題が

いよいよ逼迫し、賃金上昇を後押しするとともに物価上昇にも繋がってきました。

また3 12 日には鉄鋼・アルミにトランプ関税が発動され、42日には

自動車関税と相互関税が予定され、一部修正の可能性はあるものの、

日本経済にも大きな影響を与える可能性があります。

 

 このような状況下で当社は、新小松島工場の完成を機に新たな挑戦を

開始します。

長年準備を進めてまいりました新工場はいよいよ竣工の運びとなりますが、

これもひとえに皆様のご支援、ご協力の賜物と心より感謝申し上げます。

新工場は合成繊維紙(湿式不織布)の生産能力倍増と生産性向上を図り、

世界的な水需要の増大に対応する「分離膜支持体」という機能製品の

安定供給を目指しております。さらに阿波製紙が掲げる「自然との調和」

という理念を体現し、持続可能な社会の実現に貢献するための重要な

拠点にしていきたいと考えています。

 

「歳寒くして、然る後に松柏の彫むに後るるを知る」(論語)、

厳しい寒さの中でこそ松や柏が他の木々のようにしぼまず落葉せずに

青々と茂っていることがわかるというこの言葉は、困難な状況下でも

信念を持ち、努力を続けることの大切さを教えてくれます。

 

 阿波製紙は、外部環境変化の激しい不確実な時代においても、

揺るぎない信念と弛まぬ努力で、持続可能な社会の実現に貢献する

機能材事業を推し進めてまいります。

 

 新年度も皆様の暖かいご支援とご協力を賜りますよう、宜しく

お願い申し上げます。

 

 

 

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 ■ コ ラ ム ■

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  新事業開発

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        事業創造部 アドバイザリーエンジニア 安部 洋

 

 

 The Loser says "It's Possible but it's Difficult".

 The Winner says "It's Difficult but it's Possible".

 

という言葉。

 大学時代の学年主任、のちに、卒業研究のわたしの指導教官になる教授から、

当学科の新入学生108人に配られたカードに印刷されていた文です。

この言葉を読んだ時に大変強い衝撃があったのを今でも覚えています。

 

 現在、わたしはCARMIX(TM)M-thermo(TM)の事業開発を技術営業の立場で

携わっています。阿波製紙は旧来の紙漉き技術を機能繊維に適応する

技術を有し、特徴のある「紙」を研究開発・製造しています。

 

 CARMIX(TM)はカーボンファイバーと樹脂繊維が主成分の混抄紙です。

熱プレスにより「紙」から「成形品」に加工できます。

成形によってカーボンファイバーにより引張強度と高いヤング率を、

樹脂により厚みと適度な損失特性を付与できるため、配合を調整する

ことで構造部品やスピーカー用振動板(ツイーター、ミッドレンジコーン)の

材料に検討できます。

 そのため主に高級オーディオに使用されるチタン素材やダイヤモンド、

炭化ホウ素の振動板と同様にユニークな音響素材が作れます。

しかしながら、2次元構造の「紙」を3次元構造に成形するには

加工難易度の壁があります。

 

 周辺技術の研鑽も行いながら、営業活動をしています。音響市場では

「無線技術の進化」、「デジタル音源」、自動車の「ソフトウェア・デマンド化」

のトレンドがあります。事業創造課としては、2025515日~18日に

ドイツ・ミュンヘンで開催される音響製品の見本市「HIGH END MUNICH 2025

併設開催の「IPS MUNICH 2025」に製品展示する予定です。

 

IPS Munich (International Parts + Supply Munich)

 

→ https://www.highendsociety.de/ips-700.html

 

 M-thermo(TM)は、薄い「紙」でありながら優れた高温特性や耐火特性等を

示す混抄紙です。主にリチウムイオン二次電池の熱暴走対策材として

国境問わず多くの企業で検討、または採用されています。自動車の

「ソフトウェア・デマンド化」トレンドと近いところにある自動車の

「電動化」トレンドに乗るタイミングはこの数年と考え、CARMIX(TM)同様、

事業創造課は展示会へ製品出展しています。

2024年は「オートモーティブワールド(日本)」と「The Battery Show EUROPE

に、2025年は「オートモーティブワールド(日本)」と

The Battery Show DETROIT」と実績と計画があります。

 また音響市場と比較すると電気自動車用バッテリーの産業規模は大きく、

スピードも早く、性能に対する要求も高く、使用される数量も多く、

たいへんチャレンジングです。

 数量が多いという事は、調達性も重要と考え、将来的なEV市場の急拡大に

追随しやすい「紙」の製造技術も顧客に訴求していけるよう日々努力しています。

結果として"M-thermo(TM) InsideEV"を経由して自動車産業の発展、

環境や安全に貢献したいと考えます。

 

 一方でプライベートでは、わたしはテニス歴1年未満の高校1年から

「全国高校選抜テニス選手権(福岡県・団体戦)」に出場し、以降は

大学卒業するまで全国大会に何度か出場してきました。その後テニスから

離れていましたが、2年前から公式大会に出場しています。昔と違って

簡単には勝たせてもらえませんが、年齢別の全日本大会出場を目指す親の

背中を子どもに見せる機会になったようで、新しく始める事の良さを

実感しています。

また大学時代の2002~2003年に所属研究室で新規合成を検討していた

単体材料が「リン酸鉄リチウム(LFP)」でした。

現在の電池産業で幅広く検討されている正極活物質で、数多くの研究者の

努力や発見、経営者や投資家の決断や資金投入など様々な

ステークホルダーの力によって成し遂げられた材料・技術です。

まさに"It's Difficult but it's Possible"です。

 

 事業開発でもプライベートもだれかの役に立てるよう勝者と同じマインドで

これからも難しいことに挑戦していきます。

 

 

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 ■ 今月の二ュース ■

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■ 二ュース 1  

  「健康経営優良法人2025」に認定

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 2025326日(水)       

当社は、経済産業省と日本健康会議が主催する健康経営優良法人認定制度に

おいて、「健康経営優良法人2025(大規模法人部門)」に認定されました。

 → https://r34.smp.ne.jp/u/No/6920191/b0GI4f94KWC2_0/920191_250326001.html

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 最後までお読みいただきまして誠にありがとうございました。

 ご質問、ご感想などを下記にお寄せいただけましたら幸いです。

 

 

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