お客様の声
Vol.1
後編
阿波製紙からの素材提供でリチウムイオンバッテリーの安全性向上に貢献する製品の開発が実現
全社的な協力体制で顧客の納得と満足を引き出す
自動車産業に特化した品質管理の国際規格「IATF16949」では、製品そのものは当然として、製造に携わる関連企業や素材を提供する企業などに対する信用も厳しく求められます。当製品の納入先となる自動車用リチウムイオンバッテリーのメーカー様としても、阿波製紙がどのような企業かを把握しておく必要がありました。そこで、M-thermo断熱材が実際に生産されている阿波製紙の工場を、直接メーカー様に見ていただこうという話になりました。
メーカーの方をお連れして現場に到着した際、まず驚かされたのは、ものすごくたくさんの方々が私たちを出迎えてくださったことです。製造、技術、品質・生産管理、営業と、製品に携わるすべての部署の担当者が揃っていたのでした。品質の追求だけではなく、顧客対応においても個々の職責を超えて協力し合うような風土が、阿波製紙には当然のように根付いていると強く実感した瞬間です。
視察では、メーカーの方からの様々なご質問に対してそれぞれの立場から明確かつ詳細な回答があり、おかげで品質も供給体制も十分に納得していただけました。技術、実績、経験値に加えて、全社的な協力体制が大きな安心材料になったことは間違いありません。
熱に関する様々なソリューションをこれからも共に提供し続けたい
「断熱材」は阿波製紙に提供いただいたM-thermo断熱材の材料評価と弊社での加工を経て無事に納入され、国内の大手自動車メーカーに採用されました。研究開発から量産化に至る過程で、自動車業界について深く学ぶことができた意義のある製品です。
また、熱対策の重要性を再認識するきっかけにもなりました。これらの機能は、自動車に限らずあらゆる機器の安全と正常な稼働を支えるのに不可欠な要素です。
当製品で身につけた技術を発展させれば、例えばノートパソコンやスマートフォンなど、エレクトロニクス関連の事業においても熱関係のソリューションを幅広く提供できるようになるでしょう。
阿波製紙とは引き続き良好なパートナーシップが継続されることを願っています。双方向の連携で環境と人々の暮らしに役立つ革新的な製品と技術を生み出し、世の中への貢献を共に果たしていきましょう。
まとめ
エレクトロニクス関連分野における加工技術を得意とする日昌株式会社様と、自動車関連部品に適した素材を多く持ち合わせる阿波製紙。両社の強みが融合し、「断熱材」は誕生しました。顧客視点に立った前向きな姿勢と、業界や市場を見すえたコミュニケーションによって新しい可能性が見出された好事例と言えるかもしれません。
営業担当
阿波製紙株式会社 事業開発部 開発営業課 濱田早紀
座右の銘は「一期一会」です。お客様との出会いは一度きりだと思って、ご要望には丁寧にお応えできるよう心掛けています。どんなときでも、感謝の気持ちを忘れずに行動していきたいと思います。
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